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冨安健洋、CBでフル出場

　サッカー日本代表は17日、キリンチャレンジカップ2023でチュニジア代表と対戦し、2−0で快勝した。CBとしてフル出場を果たしたDF冨安健洋は、ビルドアップ時に使い分けが必要な点を挙げながら、11月に始まるFIFAワールドカップアジア2次予選に向けて貴重な経験を得たと語っている。

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　ビルドアップの際、チュニジア攻撃陣には積極的に前に出てきてほしかったという冨安。相手が詰めてきたところをボールを動かしてかわす展開を望んでいたという。

　だが、なかなか相手陣営にスペースは生まれなかった。自身がボールを「持ちすぎていた部分もあった」という冨安は、シンプルにボールを前線に預けて選手個人のクオリティで勝負する選択肢と、自らボールを運んで相手のプレスを引き出す選択肢の「使い分けが必要」だと振り返った。

　冨安は自身がいた左サイドを例に挙げ、相手の右WGが自身にプレスをかけたときは中山に早めにパスを付けた方がいいと言う。ただ、相手の右WGも中山に寄せてマンツーマンの状況を作られるケースも多く、状況に応じてプレーを選択しなければならない。

　こういったビルドアップにおける判断については「僕自身もアーセナルで（左SBとしてのプレーを）初めて学んでいる」とし、この日の試合を「違った種類の相手とできて、今後につながる」と貴重な経験を積んだことを前向きに捉えている。

　チュニジア代表は試合開始直後から5バックのような陣形で、両サイドともにスペースがない展開だった。冨安はW杯アジア2次予選を見据え「固められる展開は多くなる。そういう意味ではいいテストマッチになった」と語っている。

（取材：元川悦子、構成：編集部）

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