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Jリーグ 7か月前

無冠の鹿島アントラーズ再建は「地道な作業」。柴崎岳が吐露、鈴木優磨が痛感した現実【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

この時点で勝負がついた



 開始16分の神戸の先制弾も外からだった。武藤からボールを受けた井出遥也が左サイドに流れ、佐野海舟との1対1で仕掛け、2回切り返してからクロスを入れた。ここに飛び込んできたのが佐々木。いとも簡単にゴールを奪われてしまったのだ。佐々木の背後には大迫勇也もフリーで待ち構えていたため、安西は大迫と佐々木の2人を見なければいけない状況が生まれており、いずれにしても得点につながっていただろう。前回対戦と同じミスを鹿島はいきなり犯してしまったのである。

 その後も神戸ペースが続き、鹿島は相手陣内にほとんど攻め込むことができなかった。前半は何とか1点差で折り返せれば、まだ光明を見出せそうだったが、前半終了間際に致命的な2失点目を喫してしまう。これも再び左サイドのクロスからだった。武藤の折り返しに反応したのは井出。またも安西が競り負ける格好となった。

 前半、鹿島はまさかのシュートゼロに終わっている。この時点で勝負がついていたと言っても過言ではないだろう。岩政監督は神妙な面持ちで次のように語った。

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