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日本代表 3か月前

「私が監督なら…」鈴木彩艶を外すのは得策か?サッカー日本代表「検討の余地がある…」【英国人の視点/アジアカップ2023】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by AFC

「検討する余地があるポジションは1つ」



 例えば、毎熊晟矢と堂安律は右サイドで素晴らしいコンビネーションを築いていた。菅原由勢や伊東純也を呼び戻してまで、このコンビネーションを崩す理由は見当たらない。菅原は素晴らしい選手だが、ここまでは少し苦しんでいる。伊東は必要に応じてゲームを変える切り札としても活躍できる優れたオプションになる。

 もちろん堂安もその役割は果たせるが、インドネシア戦であれだけ目立っていたのだから、再び先発するのは当然だろう。フライブルクでプレーする堂安は常にチームに活力を与え、サムライブルーにあまりないインテンシティとフィジカルの強さを見せ、その疑いの余地がない技術力と狡猾さを補っている。インドネシア戦では不運にもゴールに絡むことができなかったが、彼のトライし続けようとする姿勢は称賛に値する。FIFAワールドカップの時と同じように、日本代表が最も必要とする場面でゴールネットを揺らしてくれる可能性は十分にある。

 もう一方のサイドバック、中山雄太も伊藤洋輝(彼は左サイドバックというよりセンターバックだと思う)よりも落ち着いた存在感を示し、より良い配球をもたらすように見えるので、彼の起用を続けるべき。冨安健洋が再びフィットし、センターバックに必要なレベルの安心感と威厳をもたらすことで、4バックのうちの3人は決まり、森保監督が検討する余地があるポジションは1つになった。

 これまでに最も熱心に議論されたのは、もちろん鈴木彩艶に関する問題である。この若いGKは、シュートストップに関して当然ともいえる批判を受けた一方で、(とんでもなく愚かな者たちから)不当で卑劣な言葉を浴びた(もっとも、キーボードの向こうからではなく、面と向かって罵詈雑言を浴びせなければならないのなら、彼らはもっと大人しくなるだろうが……)。

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