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橋岡大樹はどう起用されるのか? 待ち受ける3人のライバル。新天地ルートン・タウンの戦術は…【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

橋岡大樹はどのポジションで起用されるのか?



 具体的なサッカーの内容としては、クラブを昇格に導いたウェールズ人指揮官ロブ・エドワーズがアグレッシブなサッカーをチームに徹底させている。3-4-2-1を基本システムとし、マンマークに近い守備戦術で激しくボールを奪いにいく。攻撃ではイライジャ・アデバヨやカールトン・モリスら巨漢FWたちにロングボールを放り込むだけでなく、元イングランド代表MFロス・バークリーが中盤で上手くタメを作った後にサイドから素早く攻めるサッカーで一定の成果を残している。

 そんなルートンで橋岡が起用される可能性のあるポジションは主に二つ存在する。

 まずは橋岡の長所である身体能力の高さや球際の強さを発揮してウイングバックとしてプレーするパターンだ。これが最も可能性が高いものの、このポジションには現在、アイルランド代表FWチドジー・オグベネとブルキナファソ代表DFイッサ・カボレという二人のライバルがいる。

 オグベネもカボレも共に身体能力に優れたスピード型のアタッカーだ。現在はオグベネがスタメンとしてチーム内でもトップレベルのパフォーマンスを披露しており、スタメンを奪うのは簡単ではない。ただ彼は元々、前線でプレーしてきた選手であることを考えると、彼をシャドーで起用して、橋岡がウイングバックとして定着する可能性はある。

 もちろんカボレもプレミアリーグで活躍できる逸材だが、直近までアフリカネイションズカップで戦列を離れていた上に、彼は買取オプションなしのローン選手であることを考えると長期的に見るとライバルとはならないのではないだろうか。

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