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Jリーグ 3か月前

「甘い考えだった」ドイツとFC東京で苦しんだ鈴木準弥の気づきとは? FC町田ゼルビアで再びJ1の舞台へ【前編】

text by 編集部 photo by Footballcoach

「同じ失敗を2回繰り返しましたけど…」



 迎える今季、鈴木は半年ぶりにJ1に戻ってくる。FC東京では苦しい時間を過ごすことになったが、「ドイツとFC東京の時に感じたのは、そういう(高い)レベルの中でどれだけ自分を表現できるか(が大切になる)。監督の戦術やサッカー観があるなかで、プラスアルファで自分を表現できる人が日本ならJ1に、海外ならトップリーグに残っている」と言う。

 鈴木はこれまでのキャリアを振り返りつつ、このように話す。

「結果が出る前に自分は苦しい思いをするんだろうと思いました。ドイツに行って、藤枝と秋田で結果が出たけど、FC東京ではなかなか結果が出ず。でも、町田に移籍して半年で結果が出た。同じ失敗を2回繰り返しましたけど、結果が出たあとにどこまで自分を律して、上を目指し続けるかが大事だと思います」

 今回のトレーニングキャンプをコーディネートした河岸貴氏はこれまでVfBシュトゥットガルトでドイツ人選手を中心に海外の選手、また岡崎慎司、酒井高徳に至るまで、多くの選手を間近で見てきた経験から、「大事なことは自分自身を律すること」と話す。2人が共通して口にする「自分自身を律する」場として設けられたのが、今回のトレーニングキャンプというわけだ。

 2泊3日で行われたキャンプは、一般的にイメージされるそれとは一線を画すものだった。12月に行われるトレーニングは通常、フィジカル強化やコンディショニングに重点が行われることが多いが、鈴木が「(今回参加していない)若い選手が参加したらびっくりするかもしれない」と言うほどの内容で、河岸氏も「来たら変わると思うし、こういうところで自分を一度奮い立たせてやるのは大事」と話す。

 後編では濃密な3日間のトレーニングに迫る。

(取材:Footballcoach、構成:編集部)

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