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【写真：Getty Images】

攻撃の選手として自身の致命的な課題を挙げた佐藤恵允

　サッカーU-23日本代表は25日、国際親善試合でU-23ウクライナ代表と対戦し、2-0で勝利した。22日にU-23マリ代表と戦って1-3で完敗した日本代表は、今回の試合でスタメン10人を変更。前回途中出場だった佐藤恵允が先発として起用され、後半にゴールを決めている。試合後、佐藤がインタビューに応じた。

　前半にゴールを奪えなかった日本は、後半の頭から平河悠と細谷真大の攻撃的な2選手を投入して、U-23ウクライナ代表を激しく攻め立てた。すると、48分にチームの強みでもあるセットプレーから待望の先制点が生まれる。荒木遼太郎が蹴ったコーナーキックを、ニアサイドにいた関根大輝がヘディングでフリックしたがボールは惜しくもポストに当たってしまった。しかし、ファーに詰めていた佐藤がこばれ玉を顔面で押し込み、見事先制点を奪うことに成功する。その後、交代出場した田中聡も追加点を決めて、U-23日本代表はU-23ウクライナ代表に2-0で勝利している。

　貴重な先制点を挙げた佐藤は、「セットプレーはチームの武器としているもの」と強調し、「自分がファーを詰める役だったので、どんな形であれゴールを決めて役割を果たせたのは良かった」と、試合後に振り返った。

22日にU-23マリ代表と戦って敗れており、来月に控えたパリ五輪最終予選前にどうしても勝利が欲しい試合だった。佐藤はマリ戦とウクライナ戦を振り返り、チームとしての課題が明確になったと語っている。

「マリ戦は今までやっていなかったアフリカのチームとの試合で、身体能力の高い相手だったり、アフリカ特有のビルドアップやプレスだったりを肌で感じられた。ウクライナはプレースタイルが似ていてプレスをハメやすいし、今までの積み重ねが存分に出せる試合だった。マリみたいな相手に自分たちの課題が多く見つかったので、チームとして身体能力高い相手にどう対応するのかを追求していきたい」

　また、自分自身のプレーについても「シュートを打って決めきれない部分があった」と振り返り、「質としては攻撃の選手として致命的。アジアカップもそうですし、その先のA代表に向けて自分が選ばれるためには少しずつ磨きをかけていかないといけない」と、反省点を挙げている。

　最後に4月に控えるパリ五輪出場がかかったAFC U-23アジアカップカタール2024兼五輪最終予選について聞かれると、「打倒日本で来ると思うので、勢いを跳ね返して自分たちのサッカーをしたい。優勝してオリンピック出場権を勝ち取る」と意気込みを語った。

（取材：加藤健一　構成：編集部）

前半をスコアレスで折り返した日本は、後半の頭から平河悠と細谷真大を投入した。