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AFC U-23アジアカップ2024カタールを制したU-23日本代表の国内組が4日に帰国した。グループリーグ第2節のU-23UAE戦ではゴールを決めた川﨑颯太だったが、今大会の先発出場は2試合のみで、決勝トーナメントの3試合はいずれも途中出場。それでも、U-23日本代表に必要なピースになっていた。(取材・文:加藤健一)
マリ戦の悔しさ。与えられたタスクを理解し、U-23日本代表の優勝に貢献
優勝までの道のりが順風満帆でなかったのは、U-23日本代表も川﨑自身も同じだ。3月のU-23マリ代表戦で先発出場した川﨑颯太は、アフリカ人特有の球際の速さやスピード感に「驚かされた」と言い、「前へのエネルギーをあまり出せず、出足の一歩につながらなかった」と反省していた。
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「本当に悔しさしかないですけれども、(マリ戦を)糧にして、成長にしていく本当に重要な一戦にするしかない」
そう話したマリ戦から約1か月で、川﨑はリベンジの機会を得ることになる。「今大会にモチベーション高く臨めたのはマリ戦のおかげ。ここでどうしても生き残りたい、チームを勝たせたいという気持ちが沸き上がってきた」と言う。決勝トーナメント以降は途中出場が続いたが、大岩剛監督が川崎に求める役割を十分に理解していた。
「守備の強度とかを大岩さんに買われていると思っている。そういう面で言うと、勝っている状況で最後に自分が締めるところは自分のタスクだと思っていたので、限られた時間の中で結果を残すことはすごく意識していた」
準々決勝以降の3試合は、いずれもリードした状況で大岩監督は川﨑をピッチに送り出した。豊富な運動量でピッチのいたるところに顔を出し、鋭い寄せでピンチの芽を摘む川﨑の特徴は、そういった場面で存分に活かされていた。
一方で、結果的に決勝トーナメント進出を決めたグループリーグ第2節のU-23UAE代表戦で決めたゴールを忘れてはならない。