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Jリーグ 2か月前

32歳での海外移籍。長澤和輝の心を動かしたのは「シンプルにいえば…」背中を押してくれたベガルタ仙台への感謝【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「誰が、というわけではなくて…」

 

「これまでに長く試合に出させていただいたなかで、ゴリさんからは『和輝の夢だったら』と背中を押していただきました。そのうえで『決断を成功にかえられるように』という言葉もいただき、本当にありがたく思っています。僕自身も一度経験していますけど、異国の地で一からチームに入って、という挑戦は決して簡単なものではない。それでも、そういった苦しみのなかにこそ成長があると思っています」

 千葉に敗れて今シーズン2度目の4連勝を逃した仙台は、レノファ山口に勝ち点47で並ばれ、得失点差で後塵を拝する5位に後退した。J1に自動昇格できる2位の横浜FCとの勝ち点差は13ポイント。残り10試合となった状況で、J1昇格プレーオフに進出できる6位以内を死守するのが現実的な目標となる。

 そして31日の次節で、勝ち点43で7位につけるいわきFCを、ホームのユアテックスタジアム仙台に迎える。千葉戦後のロッカールーム。絶対に負けられない6ポイントマッチへ、長澤は「今日を分岐点に、ここから歯を食いしばって頑張ってほしい」とチームメイトたちへのエールを残している。

「誰が、というわけではなくて、チームの一人ひとりが『自分が変えてやる』といった強い意志をもてるかが大切だと思うし、そこには年齢が上の選手も若い選手も関係ない。みんなで取り組んでいくしか、いまの状況をよくしていく方法はない。あれだけ苦しんだ昨シーズンも自分たちを信じて、温かい声援を送りながら背中を押してくれたサポーターのみなさんをJ1の舞台へ連れていく、という思いを胸に秘めながらトライしていってほしい。遠くにいながらの応援になりますけど、僕も期待していきたい」

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