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Jリーグ 4週間前

中島元彦を変えた“新たな視点”。ベガルタ仙台を牽引、大活躍の裏にある変化「逆に成長できたかなと」【コラム】

シリーズ:コラム text by 小林健志 photo by Getty Images

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 ベガルタ仙台は明治安田J2リーグ第38節大分トリニータ戦を2-1で制し、6位でのJ1昇格プレーオフ出場を決めた。今季13ゴールを挙げてチームを牽引したのはFW中島元彦だ。激しい昇格争いにプレッシャーのかかる状況の中でも、中島は驚くほど自然体だった。果たして中島にどんな変化があったのか。(取材・文:小林健志)

絶対的な存在へ。中島元彦に何があったのか

ベガルタ仙台FW中島元彦
【写真:Getty Images】

 明治安田J2リーグ最終節の勝利で6位に滑り込み、J1昇格プレーオフ出場を決めた仙台。負けると7位以下、引き分けでもモンテディオ山形が勝たないと6位以上にならないという厳しい状況の試合で見事に勝利し、満員のユアテックスタジアム仙台の盛り上がりは最高潮となった。

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 そして、最終節後のセレモニーでサポーターが選ぶ年間MVPに選出された。表彰を受けたのは、今季チーム最多の13ゴールを挙げ、DF菅田真啓、MF郷家友太とともにJ2リーグ全試合出場を果たしたFW中島元彦だった。

 シーズン途中でチームに加入した2022シーズンはボランチでの起用が多かったが、今季は時にはサイドハーフ、時にはFWとして攻撃を牽引し、チームを勝利に導くゴールを積み重ねた。また、前線からの守備も怠らず、自身がゴールを決められなかった試合でもチームのために献身的なプレーを続け、森山佳郎監督の信頼を勝ち取った。昨季はなかなか試合に出られない苦しい時間を過ごした時期もあったが、今季はチームに欠かせない絶対的な選手になった。

 勝たなければならない最終節前の練習で中島に話を聞いている。大阪出身らしく時々冗談を交えた話しぶりで、驚くほど肩の力が抜けて自然体の振る舞いだった。そうしてリラックスして試合に臨めているのが、今の結果にもつながっているのではないかと話を聞くと、中島はこう答えた。

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