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Jリーグ 2週間前

【開拓者としてのFC町田ゼルビア3】「本当にいいサッカーをやるね」いまアカデミーが熱い。改革のコンセプトと進捗に迫る

シリーズ:開拓者としてのFC町田ゼルビア text by 後藤勝 photo by Getty Images

「誰が見ても『本当にいいサッカーをやるね』と言うだろう」

「FC東京、(川崎)フロンターレ、ヴェルディ、(横浜F・)マリノスや強い街クラブのジュニアユースに次ぐ、全東京で上位150番目から200番目くらいの優秀な選手をきちんとキャッチできるようにしていくところがスタート。ジュニア年代にもスカウトを置いて、今3年目を迎えて、我々が求める巧い、賢い、タフというコンセプトの内、巧くなりそうな雰囲気のある選手たちを選び、獲得できるようになってきています。

 強くて高くて速いという選手はそんなに数多くいるわけではないので、私たちがやっているサッカーがすごく楽しそうだな、巧いなと認知されるように、どう持っていくかということに傾注しました。今はユースが、多分誰が見ても『本当にいいサッカーをやるね』と言うだろう、全員で相手を崩しにかかるようなことができてきていて。この一つのモデルを指標に、来年以降は下のカテゴリーから上のカテゴリーへとさらに繋げていきたい」

 菅澤ダイレクターは3年間の進捗をこう語った。もう一点、改革に先んじて2021年にジュニアチームが発足したことも大きなトピックス。菅澤ダイレクターは以前に所属していたヴェルディでの経験から「ジュニア上がりの子がプロになっている数が圧倒的に多かった」と語るが、そのくらい小学生の時点から鍛え上げるメリットは大きい。一方でその地域にある街クラブとの棲み分けからチームは持たずにスクールを運営するやり方もあるが、町田は前者を選んだ。

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