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Jリーグ 10か月前

井手口陽介が追い求める理想のボランチ像。「やはり蛍くんじゃないと…」ヴィッセル神戸で感じた危機感を成長の糧に【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「点を取らんかったとか」。リーグ戦で最後に決めたゴールは…

「点を取らんかったとか、何かダメだしのほうがけっこう多いんです」

 セルティックから期限付き移籍していた福岡時代も、21試合に出場したリーグ戦を含めて公式戦では無得点だった。約1年間所属したセルティックでは、試合出場すらままならなかった。リーグ戦で最後に決めたゴールは、G大阪時代の2020年11月のセレッソ大阪との大阪ダービーまでさかのぼる。

 井手口の奮闘ぶりに目を細めた山口は、すべて途中出場ながら、天皇杯決勝とリーグ戦のラスト3試合で戦列に復帰。優勝決定後に開催されたホーム最終戦セレモニーでは、キャプテンをDF山川哲史に禅譲するとサプライズ発表し、年末の12月23日にはJ2のV・ファーレン長崎への完全移籍が発表された。

 中盤の要であり、チームの精神的な支柱でもあった山口を欠いた陣容で臨む新シーズンへ。ゴールを含めて井手口が自らに課すテーマは、そのまま現時点における森保ジャパンとの距離と一致する。

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