5位:長友佑都

【写真:Getty Images】
生年月日:1986年9月12日
最高市場価値:1400万ユーロ(約22.4億円)
更新日:2014年1月7日(当時27歳)
歴代日本人DFの最高市場価値ランキングもいよいよトップ5。5位に入ったのは、日本人サイドバック(SB)の可能性が無限大であることを欧州の舞台で証明してみせた長友佑都だ。
冬の移籍ウィンドウ最終日である現地時間2011年1月31日、「日本人SBの長友がインテルへ期限付き移籍で加入」という衝撃のニュースが世界を駆け巡った。2009/10シーズンにイタリア史上初の主要タイトル3冠(セリエA、コッパ・イタリア、UEFAチャンピオンズリーグ)を達成したインテルに日本人選手が移籍するというインパクトは絶大なものがあった。
さらに、同日、期限付き移籍で加入していたチェゼーナへの完全移籍が発表されていたばかりだったこともあり、長友のインテル入りは多くのサッカーファンに驚きをもって受け止められた。
2010/11シーズン、長友はCL準々決勝で内田篤人が所属するシャルケと対戦。日本のサッカーファンはCL初の日本人対決に沸いた。シーズン途中の加入ながら抜群の運動量と機動力で存在感を発揮した長友は、翌2011/12シーズンの始動日となった現地時間7月1日、5年契約でインテルへ完全移籍。自らの実力で3冠王者との契約を勝ち取った。
2014年1月、当時27歳だった長友の市場価値は1400万ユーロ(約22.4億円)に到達した。2013/14シーズンはリーグ戦34試合に出場して自己最多の5得点7アシストを記録しただけでなく、移籍4シーズン目にして初めてゲームキャプテンを任された記念すべきシーズンでもあった。
インテルはサイクルの終焉を迎えて低迷期に入っていたものの、長友はサイドを惜しみなく上下動して献身的にチームを支え続けた。170cmと小柄な長友が、セリエAやCLといったフィジカルに優れたアタッカーが居並ぶ舞台で堂々たるプレーを披露した意味はとてつもなく大きい。
日本人SBの価値を大きく引き上げた功績を加味すれば、22億円を超える市場価値を記録したのも当然の結果である。