キャンプで驚かされたチームメイトとは
「さらに外国人選手の気持ちや苦労が理解できるというか、そこも韓国へ行ってよかったと思う」
キャンプで驚かされたチームメイトとして、江坂は真っ先にFWルカオをあげた。身長191cm体重91kgの巨躯に、規格外のスピードとパワーを搭載するブラジル出身の29歳のストライカーは、しかし、岡山でプレーした過去2シーズンでわずか6ゴールしかあげていない。それでも楽しみのほうが大きいという。
「自信さえつけばJ1でも十分に通用するポテンシャルはあるし、あの体格で献身的にもプレーできるし、戦術理解度も非常に高いものがある。僕自身、これまでどのクラブでも外国人選手とはいいコミュニケーションを取れてきたので、このチームでもいいコンビネーションを築いていきたい」
2月に入って立て続けに吉報が飛び込んできた。ホームのJFE晴れの国スタジアムに京都サンガF.C.を迎える15日の開幕節、ガンバ大阪と対峙する26日の第3節のチケットがともに前売り段階で完売した。J1クラブが空白だった岡山県の歴史を変えたチームへ、日に日に高まる期待を感じずにはいられない。
「自分たちはプレーオフから昇格したクラブ。J1の20チームで一番下だし、攻め込まれる時間帯や想定していない事態も数多く起こる。そこでしっかりと我慢して、チームがバラバラにならないように。僕自身は残留が目標とは言わない。ひとつでも多く勝利して、ひとつでも上の順位にいくだけです」
個人として3シーズンぶりに臨むJ1の戦いへ、江坂は「数字など、個人的な目標は特に設けない」と明言する。追い求めるのはチームの勝利とファン・サポーターの笑顔。韓国でのチャレンジをへて心身両面で異なる強さをまとった江坂が、一丸となって挑む岡山を縁の下で支えていく。
(取材・文:藤江直人)
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