「いまは慌てたほうが良いだろう」BoS的攻撃の優先順位を提示する
「できるだけ速く、直接的にボールを相手のゴールに向かってプレーする」。日本で見るサッカーに往々にして違和感があるのは、この「答え」に対する徹底さです。「慌てるな」「落ち着け」というコーチングが頻繁に聞こえてくるピッチに「いまは慌てたほうが良いだろう」と何度独り言を呟いたことでしょう。
他方で、状況を考えずにとにかく前へ前へと闇雲にプレーしているケースもあります。この原因のひとつは攻撃プレーの優先順位が不明確だからではないかと考えています。ここで「できるだけ速く、直接的にボールを相手のゴールに向かってプレーする」ことの物理的な攻撃の優先順位を提示します。
ボール保持時に最初に考えるべきは次のようになります。
「相手ゴールは相手陣内のゴールライン上の中央にある。したがって、相手ゴールに最も速く迫るには、相手ゴールに直接つながるプレーをすることだ。この第一の選択肢では、ボール保持者は最前線中央に速いロングパス、またはショートパス、ダイアゴナルパスを使う。このパスの受け手は、中央のFWまたはゴールに向かって一直線に前方に走っている選手だ。」
ボールを相手のゴールに運ぶ過程で「できるだけ速く」は時間的経過であり、「直接的に」は方向になります。時間的経過はゴールへ向かうボールの移動距離として置き換えても良いでしょう。そうした場合にどのような攻撃の可能性があるのか、そしてその方法というのが以下の図2になります。