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鹿島アントラーズに生じた「緩み」。なぜ逆転負けは引き起こされたのか。「バランスが崩れ始め…」京都サンガに与えた隙

text by 編集部 photo by Getty Images

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鹿島アントラーズ

【写真:Getty Images】

鹿島アントラーズは2点リードから屈辱の逆転負け

 4月6日にカシマサッカースタジアムで行われた明治安田J1リーグ第9節で、鹿島アントラーズは京都サンガF.C.に3-4で逆転負けを喫した。主導権を握って2点を先行した前半から一転、後半に入るとチーム全体のパワーが落ち、次第に流れを手放してしまった。試合後、鬼木達監督は、自身の采配とゲームマネジメントへの反省を口にしている。

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 「この敗戦が全て」と語った鬼木監督は、特に後半の立て直しについて「自分がしっかり送り出す必要があった」と明確に自身の責任を認めた。前半、選手たちはアグレッシブに戦い、ボールもFWにしっかりと供給されていた。しかし、後半開始とともに生じたわずかな緩みが、試合の流れを大きく変えてしまう。

 2-0で迎えたハーフタイムには選手間でも「もう一度集中しよう」と声を掛け合っていたというが、鬼木監督は「ファーストプレーでの緩さが相手に勢いを与えてしまった」と振り返る。さらに、選手交代によって攻撃のエネルギーが増した京都の勢いに、鹿島はうまく対応できなかった。

「後半のところでパワーが落ちた時、いろんな部分が中途半端になって、そこは自分の問題でした」

 もちろん、鬼木監督も黙って見ていたわけではない。

「攻守で本当にバランスが崩れ始めていた。セカンドボールもえ拾えなかったりプレッシャーも少しかからなかったりと、少し後手を踏んでいた」と、1点差に詰め寄られた直後の65分に3枚替えでエネルギーのある選手を投入した。しかし、立て直すことはできず、80分、82分と立て続けに失点して逆転を許した。「強度の部分で勝負したかった」という言葉が、その采配に対する悔しさを物語る。

 前半のポジティブな要素として、荒木遼太郎の起用があった。前半はボールを引き出して効果的な働きを見せたが、後半はその動きも次第に影を潜め、チーム全体のエネルギー低下に飲み込まれていった。

「2-0になった時のゲームの揃え方」にも課題があると鬼木監督は述べる。従来であれば、相手の出方を見ながら守備に比重を置き、カウンターやセットプレーで追加点を狙うスタイルがこれまでの鹿島ではセオリーと言える。しかし、この日はボール保持とリスク管理のバランスが曖昧になり、逆に主導権を相手に明け渡してしまった。

 鬼木監督は、「勝つために必要なことをやっていきたい」と語った。この試合で出た問題を整理して、次の試合に活かせるか。中3日で迎えるJリーグYBCルヴァンカップまであまり時間は残されていない。

(取材・文:編集部)
 
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【了】

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