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明治安田J1リーグ第9節、鹿島アントラーズ対京都サンガF.C.が6日にカシマサッカースタジアムで行われ、3-4で京都が勝利を収めた。前半に2点を先行される苦しい展開となった京都は、後半だけで4得点を奪って逆転に成功した。歴史的な逆転勝利の陰の立役者、福田心之助の心中に迫る。(取材・文:加藤健一)
「逆になんか違うと思った。たぶん、このまま終わるゲームじゃない」
水曜日の柏レイソル戦。福田心之助は前半だけで交代を告げられた。福田にとっては怪我からの復帰戦であり、今シーズン初の先発出場だった。
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「正直、悔しかったです」と、自らの不甲斐なさに唇を噛んだ。
あれからわずか4日。次なる相手は鹿島アントラーズ。Jリーグ記録となるホーム無敗を27試合まで伸ばしている最中であり、京都サンガF.C.はこれまで鹿島で一度も勝ったことがなかった。
前半、鹿島はレオ・セアラが立て続けに得点して2点をリードする。記録通りに鹿島がホームで強さを発揮する展開の中、ベンチで戦況を見つめていた福田は違和感を抱いていた。
「鹿島とやるときはいつも、終わったら引き分けていたり、自分たちがいいサッカーをしていても結局最後に負けていたり、そんな試合が多かった。早い段階で2点取られているけど、逆になんか違うと思った。たぶん、このまま終わるゲームじゃない」
彼の中に芽生えた感覚は、やがて現実となる。57分、交代を告げられた。右サイドバックとしてピッチへ足を踏み入れた。