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Jリーグ 8か月前

「自分次第だと…」柏レイソル、熊坂光希がすごい。サッカー日本代表を目指すべき場所に「本当に1年で世界が変わる」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

ガンバ大阪戦も攻守に奮闘も、本人は自戒「ああいうところを…」

 日に日に強まっている自信を胸に、熊坂は昨季4位のG大阪という強敵に思い切って挑んでいったのだ。

 この日の柏は序盤から圧倒的にボールを保持。中央に陣取った熊坂もパス出しの起点として異彩を放った。19分にはペナルティエリア外側から思い切ったシュートを打ちに行くが、これは惜しくも枠の上。「ああいうところを決められるような選手にならないといけない」と自戒を込めて言う。

 守備強度の部分でも光るものがあった。前半終了間際にイッサム・ジェバリからボールを即時奪回したのは特筆すべきシーン。攻め込んだ柏にしてみれば、ここでジェバリに収められたら、G大阪に鋭いカウンターを繰り出されていたはずだった。そこを背番号「27」が攻撃の芽を摘み、危険をいち早く回避したのである。

「あれは予測してジェバリ選手がターンしてくる方向にしっかり体入れられたんで、よかったかなと思います」と本人も嬉しそうに話したが、やはり185センチのサイズは大きな魅力。今季の柏の大きな武器になっていると言っていい。

 0-0で迎えた後半、柏のロドリゲス監督は犬飼智也に代えて原田亘を投入。右サイドの攻撃を活性化させるとともに、全体のギアを引き上げた。G大阪もベンチに置いていた宇佐美貴史、山下諒也らを送り出し、流れを変えようと試みたが、先手を取ったのは柏の方だった。

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