「これも仕組みですね」岩政イズムの浸透度は…
「自分たちの置かれた状況、いろんなところから判断していくのが試合なので、90分の中でどうやって勝つかを考えるのがこの競技。今、若い選手をどんどん使ってますけども、その選手たちが試合の勝ち方というものをどんどん身につけていってほしいなというふうに思っている」
岩政イズムが徐々に浸透しつつある中、根深い問題としていた守備面では前節、はじめてクリーンシートを達成した。「守備に関しては(開幕から)4連敗した後は4試合で3失点しかしてません。もう(1試合平均)0点台で来てますので、先週はチャンスも作らせてませんし、これも仕組みですね。整理されてきている」と自信を覗かせた。
第5節で対戦したブラウブリッツ秋田のような相手が蹴ってくるチームや徳島のように繋ごうとしてくるチーム、その両方に対して成功体験をつける必要があると選手たちにはずっと話してきたという。「ようやく徳島戦で成功体験がつきました」と異なる戦い方で挑まれても、自分たちがすべきことはある程度わかってきた。
その成功体験がついた試合では、徳島の選手が危険な足裏キックをしたことで、両軍が入り乱れ、岩政監督の熱血ぶりが話題になったが、本人は至って冷静だ。
「正直に言って、僕は監督として表にあまり取り上げられない方がいいと思ってるタイプの人間です。ですから、周りには冷静を装ってるように見えるかもしれませんけども、監督が主役ではないというのが、僕の考え方です。できれば目立ちたくないですが、出ていかなければいけない場面では出ていかなきゃいけない。それが僕の仕事だと思ってます」
この考え方には、岩政監督の家庭環境が関係しているようだ。