「僕のルーツはサッカー選手じゃないんですよね」
「僕のルーツはサッカー選手じゃないんですよね。両親が教師だったんで、教師になりたくて、というか、なるつもりで育った」と話すように、岩政監督は高校卒業後、東京学芸大学に進学し、中学・高校の教員免許(数学科)を取得している。
「教師って自分が主役になろうだなんて思ってないでしょ。おそらく他の選手出身の監督さんたちとは感覚が違うかもしれません。選手のために必要なことをするだけですので。熱くなるのは僕の習性ですが、基本的には目立ちたくないなとは思います」と控えめながらも自身のアイデンティティについて語った。
試合後はそのシーンを見ていないと言ったが、好意的な反響については、「それは感じてます。僕の知り合いたちも結構連絡くれたので、これまでやたらみんな心配のLINEが多かったんですが、今回は良い受け取り方してくれる方が多かった」と安堵していた。
そうした受け取り方で自分の仕事が変わるわけではない。たとえ、自らが損をしようがしまいが、選手のためになるかどうかが基準だという。着実に積み上げてきた岩政監督のポリシーが、選手たちはもとより、サポーターに浸透したとき、新たな岩政スタイルが確立されるだろう。
(取材・文:竹中愛美)
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