「西川は日本代表にならなければいけない選手」
10代の頃の自分を熟知する指導者にこういった評価をもらい、背中を押してもらいながらプレーすることで、西川はここからグイグイ成長するだろう。世間で騒がれていた頃のことを本人は「あまり覚えていない」と苦笑するが、「今は成長している実感がある」とも毅然という。そういうマインドになれた今が西川にとっての旬なのだろう。
よく考えてみれば、彼は今年2月に23歳になったばかり。伊東純也(スタッド・ランス)や三笘薫(ブライトン)ら大卒選手もブレイクし始めたのはその頃だ。ここまでのプロ5年間は足踏み状態を強いられたかもしれないが、本当の勝負はこれからである。
小菊監督も「西川は日本代表にならなければいけない選手」と断言しているだけに、まず今季1ゴールという数字を引き上げ、あらゆる面でチームにプラス効果を与えられるような絶対的エースに飛躍していくことが肝要だ。
鳥栖はこの日の勝利で勝ち点を「13」に伸ばし、順位も8位まで上がってきた。自動昇格圏内の2位・大宮とは6ポイント差。連勝できれば一気に浮上もありえるだろう。今後はレノファ山口、モンテディオ山形、大分トリニータ、千葉と難敵が続くが、西川の活躍で連勝街道を歩む形になれば理想的である。
さまざまな紆余曲折を乗り越え、前進を続ける背番号「11」には、鳥栖のJ1再昇格請負人になってもらうしかないのだ。
(取材・文:元川悦子)
【Amazonギフトカードのプレゼントあり】アンケートへのご協力をお願いします【関連記事】
優勝候補はどこだ!? J2戦力総合評価ランキング1〜10位【2025年】
Jリーグスタジアム、アクセス悪いランキング1〜10位
【最新順位表】2025明治安田J2リーグ