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Jリーグ 2か月前

「そこに対しての自分への怒り、ストレス」騒動の原因と顛末を川崎フロンターレFWマルシーニョ本人が語る【コラム】

シリーズ:コラム text by 江藤高志 photo by Getty Images

「機械じゃないから、やっぱり感情があるので」「勘違いされていた部分」

 ちなみにマルシーニョからの謝罪と説明もあってか、長谷部茂利監督ご自身もマルシーニョの行動については全く問題視しておらず。

「機械じゃないから、やっぱり感情があるので。それを大事にしたいなと思います」とマルシーニョをかばい「プレーするのは私じゃないからね。選手だから。選手がどう思って、どう考えて、どう感情を持ってプレーしているか」が大事だと述べていた。

 そうした一連のやり取りも踏まえ、マルシーニョは「勘違いされていた部分のところのボタンの掛け違いをしっかり直すことができましたし、しっかりとそこは話が済んでいます」と述べている。

 ということで、清水戦の出来事については、現場レベルでは神戸戦前に完全決着。またサポーターも、神戸戦前の練習時に、真っ先にマルシーニョのチャントを歌い励ます立場を明らかにしていた。

 なおサポーターからの応援の歌を受けたマルシーニョは「(処分の可能性についての)そういった報道があったので、サポーターの方は気にして自分のチャントを歌ってくれたのかなとは思いました」と述べ、「こうやって平日アウェイの中でもこうやってたくさんのサポーターの皆さんたちが来ていただいて応援してくれているので、そこに関してはとても感謝しています」と述べていた。

 自らの行いを反省し、謝罪して和解して臨んだ神戸戦で、マルシーニョは1ゴール。一定の責任は果たしたと言える。ただしチームは敗戦。

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