「今、サイドバックをやっていていいのか?」
「出られればどこでもいいと思ってはいます。サッカー選手として考えた時に『今、サイドバックをやっていていいのか?』と思ったりすることはあります。年齢も一番いい時なんで、まだまだ前で勝負できるという思いはありますし、葛藤はありますが選手としては試合に出てナンボなので(笑)」と、ギャップを感じながらも与えられたポジションで、チームから求められることをピッチで体現し、結果を出していく構えだ。
左サイドで縦関係となるマテウス・サヴィオは「洋一は良い選手だと思います。右利きですが、上手く左サイドバックをやれていますし、連係も非常に良くなっています」と話すと、視察に来ていた日本代表の森保一監督からは「守備の強度が高くなっている」と高評価を受ける。森保監督は長沼がサンフレッチェ広島ユースからトップチームに昇格した時に監督を務め、U‐23日本代表監督時代にも招集した教え子でもある。
「守備を褒められるのは嬉しいのですが、一昨年は10点獲りましたし、(攻撃的ポジションで)そこで勝負したい気持ちというか、自分が点を獲ってチームを勝たせる気持ち良さも知っている。そこはまだチャレンジしたいところですが、長い目で見た時に、今の経験は絶対に活かされると思っています」
自分の足取りに一切の迷いはない。無限の可能性を開花させていく長沼の物語には、まだまだ続きがある。
(取材・文:石田達也)
【Amazonギフトカードのプレゼントあり】アンケートへのご協力をお願いします 【関連記事】浦和レッズの記事一覧はこちら!
「やっぱりそれが…」浦和レッズ、松本泰志が払拭した“ある迷い”。ずっと意識していた「嫌だなと思うこと」【コラム】
浦和レッズの予想は? “Jリーグ通”が本気で考えた2025年 J1順位予想1〜10位
【了】