3戦連続でセットプレーからの得点。チームとして狙い通り
「相手が壁を作ってる最中に自分たちで話して、自分が蹴ることになった」とマテウス。その瞬間に、石原を含む壁の手前にいた選手たちが一斉にしゃがむモーションをしたことも、守備側からすると揺さぶりになったと見られる。
これで3連勝の先制点は全てセットプレーということになるが、金子とのショートコーナーからマリウス・ホイブラーテンのゴールをアシストした町田戦、そしてアシストこそ付かなかったが、右のコーナーキックから松尾佑介のゴールにつながるキックを入れた京都戦と、全ての先制点にキッカーとして絡んでいることは特筆に値する。そのどれもデザインが明確にあり、キッカーはマテウスでも、チームとして狙い通り点が取れているという価値も大きい。
そして、この試合についてはFKを獲得するまでの一連のプレーも見事だった。GK西川周作のロングキックに対する諏訪間幸成のクリアボールを、ボランチの安居海渡が先回りしてヘッドで左前に落とすと、それを受けたマテウスが前を向く。
そこにマリノスのジャン・クルードと山根陸が左右から激しく襲いかかるが、粘り強くボールをキープして、さらにコンタクトしてきたジャン・クルードの当たりに耐えて、鋭いターンから前を向いてボールを運んだ。そこから渡邊とのワンツーでゴール前に侵入しようとしたところで、渡邊が右サイドバックの松原健からファウルを受ける結果となった。
マテウスはこの一連の場面を次のように振り返っている。
