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「普段はライバルですけど」渡辺皓太から激励も。川崎フロンターレは横浜F・マリノスの思いも背負って戦う

text by 編集部 photo by Getty Images

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川崎フロンターレMF脇坂泰斗
【写真:スクリーンショット】

激闘から一夜明け、脇坂泰斗が口を開く

 現地時間4月27日、プリンス・アブドゥラー・アル・ファイサル・スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝、川崎フロンターレ対アル・サッド(カタール)の一戦は、激闘の末に川崎Fが3-2で勝利を収め、クラブ史上初のアジア4強入りを果たした。

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 川崎は2度のリードを追いつかれ、試合は延長戦にもつれ込んだ。選手たちの疲労が色濃く出ていたが、川崎はワンチャンスをモノにした。延長前半の98分、相手陣内で瀬川祐輔がパスをカット、山田新を経由して脇坂泰斗が冷静にゴールへ流し込み、これが決勝点となった。

 足を動かしたのはクラブの歴史を塗り替えたいという強い思いだ。試合後、脇坂は「クラブが超えられなかった壁にもう1回チャレンジできて、ここにいるメンバーとスタッフとサポーターとその記録を敗れたというのは嬉しい」と喜びを語る。さらに、反骨心のようなものも脇坂を突き動かした。

「西アジアと東アジアの差を感じますか、みたいな舐めた質問もされました。自分たちは勝って見返してやると言う気持ち」

 さらに、前日にアル・ナスルに1-4で敗れ、一足先に大会を去ることとなった横浜F・マリノスからの激励もあった。

「マリノスのスタッフの方がサプリメントや食事を置いて行ってくれて、普段はライバルですけど、思いを背負って戦っているんだなと改めて実感して、ゲームにぶつけようと思って、気持ちのこもったゲームができた」
 

 エレベーターで渡辺皓太と交わした「頑張ってください」という言葉も、脇坂にとっては力となった。東地区を背負った戦いに勝利し、次なるステージへと駒を進めた。クラブ悲願のアジア制覇へ向けて準備を進める。

(取材・文:編集部)

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【了】

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