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Jリーグ 1か月前

「落胆した」前節を経て。ジュビロ磐田、倍井謙は長いトンネルを抜けた。一戦にかけた強い思い「僕が仕留めきれる」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸

「それを試合の早い時間に体現できたというのが…」

「それを試合の早い時間に体現できたというのが、試合運びに関しても前半をラクにできた。そこは良かった点かなと思います。リカ(グラッサ)が自分のところを見てくれてたので、いいボールをくれた彼に感謝したい」

 ボールを握りながら支配的にゴールを目指す磐田の”アタッキングフットボール”はJ2でも知られてきており、対戦相手の多くは前からハメる形でプレッシャーをかけてくる。

 4-4-2の形を取るこの日の札幌も例外ではなかったが、それを裏返すような攻撃から先制点を奪えたことが、磐田のゴールラッシュにつながったことは間違いない。

 見事な左足のフィードでゴールをお膳立てしたリカルド・グラッサは「やっぱり自分がボール持ってフリーの時に、特に(倍井)ケンですけど、裏に走ってくれるので。彼はスピードがありますし、一緒にやっていく中で徐々に合ってきているので。得点できて良かった」と語る。

 また、直接ボールに関わったわけではないが、FWの渡邉りょうとトップ下の角昂志郎が倍井とは反対の動きをすることで、札幌のディフェンスにギャップを作ったことも大きかった。

「あそこでウイングは背後を取れるので。僕と昂志郎が落ちて、センターバックをつり出して抜け出させるというイメージの共有は、試合を重ねるごとにできてると思う」と渡邉は語る。

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