「僕が仕留めきれる自信があった」
3-3と引き分けたFC今治戦で今シーズンの2点目をあげたストライカーも、このシーンでは目立たないオフの動きで、得点に貢献した。そこから磐田は、20分に得たFKによって、ジョルディ・クルークスの鋭い左足キックが札幌DF家泉怜依に当たって追加点をあげる。
その5分後には厚みのある攻撃から角のミドルシュートが右ポストに当たったセカンドボールから、倍井のラストパスをボランチの金子大毅が流し込んで、前半で早くも3-0となった。
前半の終わりには、反撃に出た札幌が何度か惜しいチャンスを作った。
しかし、後半に三枚替えなどで再びブーストをかけた磐田がさらに突き放す。70分に倍井のこの日、2点目となるゴールで4-0に。試合の大勢が決した。
GK三浦の左ワイドを狙ったキックに、途中出場のFWマテウス・ペイショットがマークに来る家泉とうまく入れ替わりながら、技ありのワンタッチパスを前方の倍井に通すと、フリーでボールを運んだ倍井は相手の守備を見ながら、今度は左足でゴール右隅に流し込んだ。
倍井は「ペイショットからボールが出て来た時には勝負しようと自分の中では決めてました。味方が何人か横にいましたけど、僕が仕留めきれる自信があった」と振り返る。
2得点1アシストという見事な活躍ぶりだが、評価したいのは守備のハードワークを当たり前のようにこなしながら、こうしたチャンスを逃さず結果につなげたことだ。