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明治安田J1リーグの第15節、FC町田ゼルビア対京都サンガF.C.は1-2で京都が勝利した。同点弾を決めた平賀大空に対して、指揮官は賛辞の言葉を送った。それは、試合で得点を決めたからだけではない。思うように実力を発揮できていなかった20歳の若武者が、着実に成長していることを目の当たりにしたから。(取材・文:藤江直人)
大空を舞った平賀大空
大空と書いて「そら」と読む。珍しい名前の由来は、両親の世代が夢中になっていた人気サッカー漫画『キャプテン翼』の主人公にあると、京都サンガF.C.の平賀大空が苦笑する。
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「大空翼から引っ張ったとちょっと聞きました。さすがに、それだけじゃないと思いますけど」
京都U-18から昇格して3シーズン目。リーグ戦で6試合、すべて途中出場でプレータイムの合計が80分にとどまっていた平賀が“翼”を羽ばたかせながら“大空”を舞い、今シーズン初ゴールを決めて京都を救ったのは、敵地・町田GIONスタジアムに乗り込んだ7日のFC町田ゼルビア戦の73分だった。
ゲームキャプテンの福田心之助とのパス交換で、右サイドを縦へ突破した奥川雅也がゴールラインぎりぎりからクロスをあげる体勢に入った。ムリロ・コスタとの交代で、64分に投入されていた平賀はこのとき、左サイドを駆けあがりながらニアポスト付近へ急旋回していった。
身長192cmの大型FW長沢駿が真ん中からファーポスト付近へ移り、町田守備陣の注意が引きつけられたと判断した173cmの平賀は、マイナス方向へ絶妙のクロスをあげた奥川にまず感謝した。