MF:倍井謙(ますい・けん)

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年4月4日(24歳)
所属クラブ:名古屋グランパス→ジュビロ磐田
今季リーグ成績:14試合4ゴール1アシスト
倍井謙の「危険度」が飛躍的に増している。今季が始まってまだ3か月ほどしか経っていないが、すでにジュビロ磐田のサポーターは彼に心を掴まれていることだろう。
現在24歳の倍井は昨季、保有元の名古屋グランパスでJ1デビュー。試合終盤に起用されることが多かったが、短い出場時間でも積極的にドリブルで仕掛けにいくプレーで多くのサポーターに強い印象を与え、シーズン序盤から低迷した名古屋の希望として輝いた。
ただ、昨季は最終的にリーグ戦25試合に出場したが、出場時間という意味では限られており、シーズン終盤の試合ではベンチ外になることもしばしば。そのため、同選手はさらなる成長を求めて、今季から磐田に期限付き移籍している。
そして迎えた今季、倍井は新天地で左サイドの主力アタッカーとして定位置を確保することに成功した。
新進気鋭のドリブラーは、第1節の水戸ホーリーホック戦でチームのシーズン初得点となる先制ゴールを奪うと、翌節のサガン鳥栖戦でもゴールネットを揺らす。
先日行われた第14節の北海道コンサドーレ札幌戦では、2ゴール1アシストと圧倒的なクオリティを示し、磐田が6試合ぶりにリーグ戦勝利を飾るのに大きく貢献した。
ドリブルでのチャンスメイクだけでなく、自らゴールを狙うことができるようになったことは、サイドアタッカーとして理想的な成長だと言えるだろう。今季終了のタイミングで倍井がどこまで進化を遂げているのか楽しみだ。