FW:エリキ

【写真:Getty Images】
生年月日:1994年7月18日(30歳)
所属クラブ:FC町田ゼルビア→ヴィッセル神戸
今季リーグ成績:8試合3ゴール2アシスト
今年3月にFC町田ゼルビアからヴィッセル神戸に期限付き移籍することを選んだFWエリキ。緊急補強の色が強かったその移籍は、素晴らしい成功をおさめている。
エリキは2023年に町田に完全移籍で加入。昨季は前シーズンの負傷が尾を引き、ベンチスタートの試合が多くなったが、最終的にJ1でリーグ戦26試合3ゴール1アシストの活躍で町田の上位躍進に貢献した。
しかし、町田在籍3年目の今季はエリキを囲む状況が厳しいものに。ブラジル人FWは開幕からリーグ戦4試合連続ベンチ外と出場機会が無く、神戸のオファーを受けて期限付き移籍することを決断した。
当時の神戸は、スカッドの野戦病院化と、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)参戦による過密日程という「二重苦」を抱える苦しい状況だった。サイドやトップ下など様々なポジションで起用可能なエリキは、神戸にうってつけのプレイヤーだろう。
クリムゾンレッドのユニフォームに袖を通したエリキは、すぐに結果を残す。第6節の湘南ベルマーレに先発出場すると、2ゴールを奪いチームの今季リーグ初勝利に大貢献。その後もコンスタントに出場し、ここまでリーグ戦8試合に出場して3ゴール2アシストと素晴らしい成績を残している。良い意味で外国人FWらしくない、エリキのハードワークをいとわない献身的な姿勢は、神戸のサッカーと相性が良さそうだ。
一昨季、そして昨季とリーグ連覇を成し遂げた神戸だが、今季は先述した問題もあって勝ちきれない試合が続き、現在はリーグ8位に位置している。ここから上位争いに食い込んでいくためには、エリキのエネルギッシュなプレーが不可欠だ。