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Jリーグ 7か月前

借りパク注意!? レンタル先で大活躍中のJリーガー6人。圧倒的なパフォーマンスを見せる男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:佐藤龍之介(さとう・りゅうのすけ)

佐藤龍之介
【写真:Getty Images】

生年月日:2006年10月16日(18歳)
所属クラブ:FC東京→ファジアーノ岡山
今季リーグ成績:10試合3ゴール0アシスト

 今季のJ1序盤戦を語る上で、昇格組のファジアーノ岡山が現在13位と健闘していることは大きなトピックの1つだ。彼らが上位躍進を果たした背景には、期限付き移籍によって加入したミッドフィルダーの“覚醒”がある。

 FC東京の下部組織で育った佐藤龍之介は、2023年に同クラブでトップチームデビューするが、その後はプロの壁に阻まれ、なかなか出場機会を得られずにいた。これを受けて、今季から岡山へ期限付き移籍することを選んだが、この決断が早くも大当たりとなっている。

 佐藤は第5節の浦和レッズ戦で新天地デビュー。第8節のセレッソ大阪戦で今季初めて先発出場すると、この試合でゴールを奪い鮮烈なインパクトを残した。

 しかし、18歳の快進撃はこれだけではとどまらず、そこから第10節のサンフレッチェ広島戦、第11節の鹿島アントラーズ戦と出場したリーグ戦3試合連続でゴールを記録。得点への嗅覚とゴール前で見せる冷静さは、まさにストライカーのものであり、とてもじゃないが中盤の選手とは思えない。

 また、岡山ではチーム事情もあって右ウイングバックとして起用されることもあるが、本来は2列目や3列目のセンターでプレーする選手である。このユーティリティー性も評価されるべきだろう。

 センセーショナルな活躍を見せる佐藤だが、厳しい言い方をすればここからが正念場である。当然ながら対峙する相手の同選手に対する警戒は以前よりも強まっており、岡山は直近のリーグ戦5試合勝利なしと急ブレーキがかかっている。再浮上するためには、選手それぞれのさらなるスケールアップが必要だ。

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