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明治安田J1リーグの第16節、FC東京対ヴィッセル神戸はFC東京が1-0で勝利した。これまで約1年もの間、“連敗”という言葉とは無縁の時期を過ごしてきた神戸に何が起こったのか。この試合で痛恨のPKを献上してしまった本多勇喜は、自責の念に囚われつつも前を向く姿勢を見せてくれた。(取材・文:藤江直人)
試合終了間際の決死のブロックは…
3分ほどの時間が、とてつもなく長く感じられた。7分が表示された後半アディショナルタイムが、9分台に突入しようかという状況で訪れた大ピンチ。FC東京の安斎颯馬が放ったシュートを、無人と化した自軍のゴールのカバーに入っていたヴィッセル神戸の本多勇喜がブロックした直後だった。
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安斎が、仲川輝人が、そして15歳の北原槙がいっせいに右手をあげ、左手をポンポンと当てながらハンドをアピールする。すでにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)と交信していた岡部拓人主審が、ピッチ脇に設置されたモニターのもとへ走り、OFR(オンフィールド・レビュー)に入った。
味の素スタジアムの電光掲示板で問題のシーンが再生されるたびに、ゴール裏を埋めたホームのFC東京のファン・サポーターからPKを求める大歓声があがる。迎えたアディショナルタイム11分。何度もリプレーを確認した岡部主審が左手をペナルティースポットへ向けてFC東京のPK獲得を告げた。
さらにハンドで反スポーツ的行為があったとして、岡部主審からイエローカードを提示された本多は呆然とした表情を浮かべる。試合後の取材エリア。34歳のベテランは必死に第一声を切り出した。
