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Jリーグ 7か月前

「忘れては…」川崎フロンターレ、佐々木旭は“あの日”から変わっていく。「そこまでの選手とチーム」にならないため【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「背負いながら戦っているヤスくんはすごい」

 チームメイトたちと勝利の喜びを分かち合う佐々木の左腕には、黄色い腕章が巻かれていた。キャプテンのMF脇坂泰斗がMF大関友翔との交代でベンチに下がった63分から、DF丸山祐市、FW山田新とともに今シーズンの副キャプテンを務める佐々木が、ゲームキャプテンを託されていた。

「副キャプテンが他にいなかったからだと思います。シン(山田)もマルくん(丸山)もいなかったので、じゃあ僕が、となったと思っています。(巻くのは)4回目くらいなので特には、という感じですね」

 流通経済大学から加入して4シーズン目。初めて副キャプテンを務める佐々木は、脇坂とともに山田もベンチへ下がり、丸山がベンチで戦況を見つめている状況もあって自分が巻いただけと謙遜した。しかし、腕章を巻く前も託された後も、左サイドバックでプレーする姿からはかなりの熱量がほとばしっていた。

「最後のきつい時間帯で特に自分が引っ張っていかなければいけない、という意識をもっていたので、最後に笛が鳴った瞬間は正直ホッとしました。このプレッシャーを毎試合、背負いながら戦っているヤスくん(脇坂)はやはりすごいし、これからもヤスくんをサポートしていけたら、と思っています」

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