あの悔しい一戦を「絶対に忘れてはいけない」

【写真:Getty Images】
サウジアラビアで開催されたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で、三浦颯太が負傷離脱したなかで、11日の鹿島アントラーズ戦に続いて左サイドバックとして先発フル出場した。
悔しい逆転負けを喫した鹿島戦で、佐々木は今シーズン初ゴールとなる先制点を決めた。総走行距離とスプリント回数でチーム3位の10.428km、2位の18回を記録してから中2日で、3位の10.274kmと1位の15回をマークした、自身のパフォーマンスを「走行距離はそんなに出ていないですけど」と振り返った。
「連戦のなかで要所、要所で走らなきゃいけないところは走る、というのは意識していました。きついなかで、そうした塩梅をうまく調整しながらやれたのは、また成長したところなのかなと」
クラブ史上最高位を更新したACLEから、準優勝ともうひとつ、悔しさという手土産を携えて帰国した。アル・アハリ(サウジアラビア)との決勝戦。両チームともに無得点で迎えた35分に、自陣で佐々木がボールを失った直後に、ブラジル代表歴をもつFWガレーノにミドルシュートを決められた。
7分後には三浦が負傷でピッチを離れ、10人で戦っている間に決定的な2失点目を喫した。右サイドバックで先発し、42分からは三浦に代わって左でフル出場した佐々木があらためて振り返る。
「サウジアラビアで感じた悔しさ、相手の強度やスピード感は絶対に忘れてはいけない。自分がもっと上にいくためにもそうした基準を忘れずに、日々の練習から取り組んでいく必要があると思いました」
決意と覚悟を、帰国後に行われた鹿島戦、そして横浜FC戦にぶつけた。佐々木が続ける。