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【写真:Getty Images】
安西幸輝が語る好調の秘訣
鹿島アントラーズは21日、横浜F・マリノス戦に向けてトレーニングを行った。前節の清水エスパルス戦では序盤にあげた1点のリードを守り抜き、連勝記録を7に伸ばした。絶好調の鹿島を攻守で支えるのは、今月末に30歳の誕生日を迎える安西幸輝。現在の好調に繋がっている、コンディション調整での鬼木達監督とのエピソードを明かした。
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開幕からリーグ戦17試合すべてに先発出場し、鹿島の左サイドを担う安西は、今季ここまで4アシストを記録し、攻守にわたって欠かせない存在となっている。
「体はいい感じですね」
敵陣で相手の脅威になるシーンは確実に増えている。「舩橋(佑)が良いポジションを取っていて、龍(小池龍太)が落ちてくれるから、より高い位置で攻撃に参加したりとか、高い位置で貢献できている」と、好調の理由を説明する。
これまでの経験が、現在のスタイルを下支えしている。「去年、冷静にボール捌いたりとか、相手を見ながらポジション取ってビルドアップしたりして、それに数字がついてきているのが要因」と振り返るように、判断の質が結果に直結してきた。
そして、安西のパフォーマンスは90分を通して落ちることがない。その秘訣を安西は「全部100%でやっていない」と話す。
「相手が嫌なところでスピード上げたりとか、相手の表情を見たりとか、体力使っているように見えて、意外と走行距離がなかったりする」と語る。スタミナの秘密は、状況を見抜く観察力にある。
「あんまりないな…体の作りはママ、パパ、サンキューって感じです。ばあちゃんも入れといてください。ばあちゃん気にしいなんで」と、冗談交じりで答える。
体作りに無頓着というわけではない。最近では全体練習後のランニングが日課となった。
「体脂肪が減ったらもっとすごいんじゃない?」
そう言われたのがきっかけだという。「体脂肪が一番多いんで(笑)。鬼さん(鬼木達監督)が勝つためにやらないといけないって言っていた」と、4月中旬以降は20分のランニングを欠かさない。今月31日には30歳の誕生日を迎えるが、今後もより一層の活躍を期待できそうだ。
コンスタントに積み重ねるアシストとは対照的に、今季はまだ得点がない。ただ、得点へのこだわりはないという。「あんまり取らなくてもいいかなと。(鈴木)優磨とかが取った方が、チームとしては勢いづく」。あくまでチームファースト。その視点が、今季の活躍を裏付けると同時に、鹿島の躍進を支えている。
(取材・文:加藤健一)
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