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21日に行われた明治安田J1リーグ第13節延期分、横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸は、1-2でアウェイの神戸が勝利した。リーグ戦6連敗中だったマリノスが戦い方を変えてくる中、神戸は大迫勇也が決勝点を挙げ試合を制した。この日2アシストを決めた扇原貴宏は試合後、古巣への複雑な思いを口にした。(取材・文:藤江直人)

【写真:Getty Images】
古巣対決と銘打たれるリーグ戦が、ヴィッセル神戸の扇原貴宏の場合、年間で6試合を数える。セレッソ大阪を皮切りに名古屋グランパス、横浜F・マリノス、そして神戸でプレーして16シーズン目。通算321試合に出場している33歳のボランチにとって、前所属クラブのマリノス戦は特別な位置づけだった。
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神戸に移籍して1年目の2022シーズン。敵地・日産スタジアムに乗り込んだ3月2日の初対決で0-2の完敗を喫した。扇原自身はリザーブのままでピッチに立たなかったものの、11月5日の最終節ではホームのノエビアスタジアム神戸で再び1-3と屈し、目の前で3シーズンぶり5度目の優勝を決められた。
神戸が連覇を達成した過去2シーズンも、ホームではともにマリノスに苦杯をなめている。いずれも1点差で煮え湯を飲まされたなかで、マリノスが掲げるアタッキングフットボールに畏敬の念を抱いた。
しかし、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の関係で未消化だった、第13節が日産スタジアムで行われた2025年5月21日。扇原はまったく異なる感情を抱きながら90分間を戦った。
自らの2つのアシストもあり、2-1で勝利した試合後、扇原は神妙な表情で言葉を切り出した。