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横浜F・マリノスも危険!? J2初降格時の平均勝ち点ワーストランキング1〜5位。最も悪かったのは?

text by 編集部 photo by Getty Images

4位:ジェフユナイテッド千葉(2009年)


【写真:Getty Images】

総勝ち点:27
平均勝ち点:0.79
当時のリーグ戦成績:5勝12分17敗

 前年に劇的な残留劇を見せたジェフユナイテッド千葉だったが、翌年は勝ち点を「27」しか稼ぐことしかできず、リーグ最下位に沈んでしまった。

 2008年シーズン、開幕11戦未勝利とスタートダッシュに失敗した千葉は、最終節前の時点でJ2自動降格圏に沈んでいた。残留をかけたラストゲームでも2点を先行される厳しい展開を強いられたが、なんとその後、11分間で4点を奪い逆転。他会場の結果も味方し、逆転でJ1残留を決めた。この奇跡的な試合は、Jリーグ史に深く刻まれた。

 こうして2009年もJ1で戦う権利をつかみ取った千葉だが、このシーズンは開幕前から暗雲が漂い始めていた。というのも、この時の登録選手数はJ1最少。この選手層の薄さは、主に得点力不足という形で表面化することとなる。

 この年の同チーム内の最多得点は、深井正樹のたった6点。チーム総得点も33点で、1試合あたりの得点が「1」を下回るなど、ストライカー不足は深刻だった。完封負けを喫した試合は、実に10試合にまで上っている。

 その分、守備が堅かったわけでもなく、56失点はリーグで3番目に多い数字。攻守にちぐはぐだった千葉は、7月から15試合連続未勝利など浮上のきっかけを作ることが出来ないまま、リーグ最下位で史上初のJ2降格となってしまった。

 クラブ初の降格から16年が経ったが、千葉は今もJ2の沼にはまってしまっている。今季は首位をひた走り、昇格に最も近いクラブとなっているが、果たしてJ1の舞台に返り咲くことは出来るだろうか。

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