3位:清水エスパルス(2015年)

【写真:Getty Images】
総勝ち点:25
平均勝ち点:0.74
当時のリーグ戦成績:5勝10分19敗
サッカー王国・静岡の名門、清水エスパルスも、J1に留まり続けることは出来なかった。
清水は過去にステージ優勝を達成したこともある強豪だった。特に、2005年から2010年まで続いた長谷川健太体制では、何度もJ1優勝争いに絡み、カップ戦でも決勝に3度進出するなど、1つの黄金時代を築いている。
長谷川監督の後任にアフシン・ゴトビが就いた後は、リーグ中位の位置を彷徨っていた同チームだが、就任4年目の2014シーズンは降格の危機に瀕することに。ゴトビと選手たちの間にも亀裂が生じ、同監督はシーズン途中で解任される事態となった。このシーズンはなんとか残留することが出来たものの、J2降格は目の前に迫っていたのである。
そうして迎えた2015シーズン。開幕前には、不調だった前シーズンにリーグ戦13ゴールを記録したノヴァコヴィッチが退団した。とはいえ、前線には大前元紀やピーター・ウタカ、長沢駿など実力者が揃い、ボランチにも元サッカー日本代表の本田拓也が据えられるなど、タレント、選手層ともに充実していた。
しかし、シーズンが始まると、開幕戦を最後に勝利から遠ざかる時期が続く。特に弱点となってしまったのはディフェンスラインで、度重なるシステム変更によってバックス陣の連係がうまく取れず、生じた隙を突かれ失点するケースが多くみられた。結局、1stステージは3勝どまりで、獲得した勝ち点はわずか「13」にとどまった。
2ndステージ開幕後に大榎克己監督が辞任し、田坂和昭が新たな指揮官に就任するも、状況は栄転せず。同ステージでは、「12」しか勝ち点を稼ぐことができず、年間17位で史上初のJ2行きが決まった。