2位:ジュビロ磐田(2013年)

【写真:Getty Images】
総勝ち点:23
平均勝ち点: 0.68
当時のリーグ戦成績:4勝11分19敗
3度のJリーグ年間優勝、中山雅史や名波浩といったスター選手の輩出など、ジュビロ磐田はJリーグで大きな役割を果たしてきた。そのため、多くの人は磐田を「名門」と位置づけてきたのである。
2000年代中盤になると、黄金期が終わりを迎え、残留争いに巻き込まれるシーズンが増えた。それでも、前田遼一がリーグ得点王(2009年と2010年)に輝き、駒野友一や川口能活らサッカー日本代表メンバーが在籍していた磐田は、やはりそれなりのブランド力を有していたといえるはずだ。
2013シーズンも、ヴィッセル神戸から伊野波雅彦を獲得するなど、当時の日本代表のうち3人が磐田に所属していることに。戦力的には、上位争いに食い込まなければならなかった。
しかし、磐田は開幕からスタートダッシュに失敗する。開幕7戦で2分5敗と逆噴射を見せると、第9節終了後に森下仁志監督が解任されてしまう。代わりにロンドン五輪(オリンピック)代表監督の関塚隆が就任するも、チーム状況は一向に回復せず、降格圏の17位が磐田の定位置となってしまった。
改善策として、こちらも当時日本代表だった安田理大をシーズン途中に獲得するも、起爆剤にはなり切れず。結果的に、このシーズンはわずか4勝となり、残留への希望を見出せぬまま、第31節終了後にクラブ史上初のJ2降格が決定した。
このシーズン以降、磐田はJ1昇格とJ2降格を繰り返す、いわば“エレベータークラブ”と化してしまった。今季も舞台はJ2であり、かつて多くのクラブを恐怖へと陥れた強さは、戻っていない。