横浜F・マリノス 最新ニュース
明治安田J1リーグの第18節、横浜F・マリノス対鹿島アントラーズは3-1でマリノスが勝利した。シーズン開幕前には予想しなかった現状を永戸勝也はどう見ているのか。それでも続く厳しい現実に目を向けながらも、背番号2はマリノスへの期待を隠さない。(取材・文:藤井雅彦)
「自分たちの力のなさを実感するとともに…」

【写真:Getty Images】
最初に『残留』の二文字を言葉にして発したのは永戸勝也だった気がする。
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AFCアジアチャンピオンズリーグエリート準々決勝敗退後、約2週間のインターバルを挟んで迎えたセレッソ大阪戦後のミックスゾーンでのこと。試合は惜しいチャンスを作りながらも、オンフィールドレビューによる得点取り消しなど運の要素も足りずに0-1の惜敗。コンディションをしっかりと整え、対戦相手を研究する時間的な猶予があったにもかかわらず、目に見える結果を残せなかった悔恨の念が大きかったのか。永戸が絞り出すようにゆっくりとしたテンポで言った。
「だいぶもどかしい。簡単に言えば去年のような形に戻したというのは、今年やっていたチャレンジをやめた自分たちの力のなさを実感するとともに、勝ち点を拾うために、残留するために、と考えた時にはこの方法しかないのかなと感じた中でのリスタートだった」
この日の敗戦でリーグ戦の連敗は4に。開幕してからわずか1勝しか挙げられず、他チームよりも消化試合数が少ないとはいえ、最下位に低迷していた。4月には監督交代の劇薬が投与され、戦術の再構築を迫られた。原点回帰を図ったタイミングで喫した黒星に、思わず『残留』というワードが口をついて出た。
以降も泥沼から抜け出せず、鹿島アントラーズ戦を迎える時点でクラブワーストとなる7連敗中。そんな状況で7連勝中の首位と対戦する絶体絶命の場面で、キックオフ直後の4分に永戸の一撃が炸裂する。