Jリーグ 最新ニュース
Jリーグの集客力を語る上で見逃せないのが、スタジアムの「所在地人口」だ。人口の少ない地域に本拠を置くクラブは、限られた地元住民を基盤に、どのように観客を集めているのか。今回は、スタジアム所在地の人口が少ないクラブをランキング形式で紹介し、それぞれの戦略や課題に迫る。※人口は全て市町村公式サイトを参照。
3位:テゲバジャーロ宮崎
【写真:Getty Images】
所在地人口:6万3,522人(2025年4月1日)
スタジアム所在地:宮崎県児湯郡
本拠地:いちご宮崎新富サッカー場
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
スタジアム所在地の人口がJリーグで3番目に少ないのは、J3のテゲバジャーロ宮崎のホームスタジアム「いちご宮崎新富サッカー場」がある宮崎県児湯郡新富町。児湯郡全体でも人口はわずか6万3,522人と、小規模な地域に位置している。
このスタジアムは、2021年のJリーグ参入に合わせて整備された専用球技場で、入場可能数は5,375人。Jリーグのクラブ本拠地としては最小クラスだが、ピッチとの距離が近い臨場感ある設計が特徴だ。
テゲバジャーロ宮崎はJ3参入以降、4年連続でリーグ戦平均観客数が1,000人台にとどまっていたが、今シーズンはここまで平均1,958人を記録しており、過去最高のペースで推移している。3月30日の鹿児島ユナイテッドFC戦では3,769人を動員し、クラブ史上最多記録を更新した。
ホームタウンは新富町だけでなく、宮崎市や西都市も含まれる。特に人口約39万人の宮崎市からの動員がカギで、車で約40分と比較的アクセスは良く、集客面で大きな役割を果たしている。JR日豊本線・日向新富駅から徒歩12分という公共交通の便も整っており、初めての来場者にも優しいアクセス環境だ。
宮崎県は県全体でも人口が約100万人と少なく、地域に根ざした集客戦略が不可欠となる。スタジアムの規模や立地を踏まえても、着実に地元とのつながりを強めながら、動員を伸ばしている姿勢がうかがえる。Jリーグ参入からまだ5年目と歴史は浅いが、今後の飛躍に向けた土台は確実に築かれている。
【関連記事】
集客に影響? Jリーグ、スタジアム所在地の人口ワーストランキング1〜10位 全紹介
集客に影響? Jリーグ、スタジアム所在地の人口ワーストランキング1位
集客に影響? Jリーグ、スタジアム所在地の人口ワーストランキング2位
【了】