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明治安田J1リーグ第22節、浦和レッズ対セレッソ大阪が28日に埼玉スタジアムで行われ、0-0のスコアレスドローに終わった。過密日程が続く今季の日程には現場からも不満の声が上がる。試合数の多さに悩むのは日本だけに限った話ではないが、その日程の偏りには疑問を抱かざるを得ない。(取材・文:ショーン・キャロル)
著者プロフィール:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
「もう数日休みがあれば」スコルジャ監督の不満

【写真:Getty Images】
J1リーグの最終節は今から6か月以上も先の12月6日に予定されているが、今週末、2025年シーズンの明治安田J1リーグの試合が始まってからわずか100日あまりで、すでにシーズンの折り返し地点に到達する。
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バレンタインデーにセレッソ大阪がガンバ大阪を5-2で下して幕を開けたJリーグは、それ以降立て続けに試合が組まれている。そしてYBCルヴァンカップの試合も含めて、アーサー・パパス監督率いるセレッソが水曜日に浦和レッズとスコアレスドローを演じた試合は、シーズン22試合目となった。4.7日に1試合のペースでセレッソは戦ってきたことになる。
浦和は、FIFAクラブワールドカップ2025への出場が控えているため、ルヴァンカップの後半ステージまで参加を免除されているが、それでもミッドウィークの試合は2025年の20試合目だった(5.1日に1試合のペース)。
この過密日程は、AFCチャンピオンズリーグ・エリート、東アジアE-1サッカー選手権、そして前述のクラブワールドカップなどの外的要因によって引き起こされている面もあるが、選手や監督への負荷が明らかに表れ始めている。
例えば、5月24日に浦和が名古屋グランパスにアウェイで敗れた後、マチェイ・スコルジャ監督は明らかに不機嫌な様子だった。
試合に勝てなかった要因を問われると、「もう数日休みがあれば」と短く答えた。その後で、チームへの負担に対して明確な不満を表明した。