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Jリーグ 1週間前

問題提起。浦和レッズは「医療スタッフの意見が大きな影響を与える」。セレッソ大阪監督は「もっと制度的な話」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

34日間で9試合。なぜこれほど日程が偏っているのか

「日程は非常に過密です。しかし、それは我々の手の届かないところにある。できることをやるしかない。だが、クラブワールドカップの前にこの状況は明らかに助けにはならない——我々はロボットではないのです」


 対するパパス監督も、埼玉スタジアムでの引き分け後に似たような発言をしており、両チームがこなしてきた試合数、選手たちの「ランダムなターンオーバー」、そして負傷者の増加により特に中盤の人員が逼迫している現状に触れた。中でも、香川真司は直近のリーグ戦4試合中3試合でフル出場を強いられている。

 過密日程が与える影響について直接問われると、45歳のパパス監督はこの問題が日本だけでなく、世界中で議論されていると指摘した。大会が拡大し、試合数が増え、クラブが追加収益を求めて国際ツアーに出かける中で、選手の酷使についての議論が活発になっている。

「この問題は今、世界中で議論されていることだと思います。日本に限った話ではありません」

「選手やコーチ、スタッフに対し、3日おきに試合をこなすことが求められているのは非常に大変なことです。我々がルヴァンカップで勝利した後(5月21日の京都サンガ戦)、その次の試合(5月24日のアビスパ福岡戦)から数えると、23日間で7試合が予定されていることが分かりました」

「確かに、みんな報酬は良いし、このようなキャリアを築けるのは素晴らしいことです。しかし、我々も人間です。選手の消耗、大きなケガ、パフォーマンスの低下といったリスクが常に伴うことも理解すべきだと思います」

 実際、セレッソは5月18日から6月21日までの34日間で9試合をこなす予定となっている。パパス監督はこの問題が全クラブに影響するものであり、自分たちだけが言い訳をしているのではないことを強調しながらも、なぜこれほど前半に日程が偏っているのか疑問を呈した。

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