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Jリーグ 1週間前

ギリギリの王者!? Jリーグ優勝クラブ、勝率ワーストランキング1〜5位。大接戦だったシーズンは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

4位:サンフレッチェ広島

サンフレッチェ広島の佐藤寿人
【写真:Getty Images】

対象シーズン:2013
勝率:55.88%
成績:19勝6分け9敗(得失点差22)

 2013年のJリーグも、終盤に劇的な展開が待っていた。2年連続で頂点に立ったのは、森保一監督2年目のサンフレッチェ広島。勝率は55.88%と際立って高い数字ではなかったが、粘り強く戦い抜いた逆転優勝だった。

 2013シーズン開幕時の広島は、前年王者ながら、オフに森脇良太が浦和レッズに移籍し、目立った補強もなかったことから、戦力ダウンという声もあった。実際、開幕戦ではその浦和に敗れ、第6節のサガン鳥栖戦でようやくホーム初勝利と、序盤は苦戦を強いられた。

 一方で、横浜F・マリノスは開幕6連勝と絶好調。中村俊輔を中心に首位を快走し、優勝候補筆頭と目された。だが広島も中盤以降に巻き返し、第17節のベガルタ仙台戦に勝利して首位浮上。以後は横浜FMらと激しい競り合いを繰り広げた。

 第29節、横浜FMとの天王山に広島は0-1で敗れ、3位に後退。この時点で残り5試合、横浜FMとは勝ち点5差。横浜FMの優勝は間違いないと多くの人が思ったが、ここからが広島の真骨頂だった。

 広島は終盤5試合を4勝1分けで駆け抜け、最終節で鹿島に3-0と快勝。一方、横浜FMはまさかの連敗フィニッシュで勝ち点を伸ばせず、広島が土壇場での逆転連覇を成し遂げた。2試合を残した時点で5差あった勝ち点をひっくり返す奇跡的な戴冠だった。

 この年の広島を支えたのは、守護神・西川周作の安定感、司令塔・青山敏弘のゲームメイク、そして17得点で得点ランク7位に入った佐藤寿人の決定力などが挙げられる。そして、現サッカー日本代表指揮官の森保一監督が自身の評価を確立したシーズンとも言えるだろう。

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