2位:鹿島アントラーズ
対象シーズン:2008
勝率:52.94%
成績:18勝9分け7敗
2008シーズンのJリーグも、優勝争いが最終節までもつれる大混戦となった。その中で連覇を果たしたのが、前年度王者の鹿島アントラーズ。成績は18勝9分け7敗、勝率は52.94%だったが、勝負強さが際立ったシーズンだった。
鹿島は開幕5連勝と好スタートを切るが、第6節で浦和に敗れると、以降7試合勝ちなしと急失速。一時は6位まで順位を落としたが、6月以降に立て直し、堅実な戦いで再び上位に浮上した。
序盤戦では、ストイコビッチ新監督率いる名古屋グランパスが華麗な攻撃で注目され、大分トリニータも堅守速攻を武器に第26節で首位に立つなど、展開は例年以上に目まぐるしかった。
終盤は、残り3節の時点で勝ち点3差の中に6チームがひしめく大混戦に。その中で優勝の可能性を残したのは、鹿島、名古屋、川崎フロンターレの3チームだった。
迎えた最終節、名古屋は引き分け、川崎は勝利。一方、鹿島は自力優勝が懸かる柏レイソル戦で4-0の快勝を収め、連覇を決めた。前シーズンは勝ち点72での優勝だったが、このシーズンは勝ち点63での戴冠。勝利数も前年の22から減ったが、プレッシャーのかかる終盤3試合を全勝で締めた姿には、「常勝軍団」たる風格が漂った。
この年の鹿島は、攻守のバランスに優れたチームだった。得点・失点ともにリーグ最高の数字ではなかったものの、総得点55・失点29で得失点差はリーグトップの「+26」。得点王に輝いたマルキーニョス(21得点)の存在も大きく、要所での強さが光ったシーズンだった。
