1位:ガンバ大阪
対象シーズン:2005
勝率:52.94%
成績:18勝6分け10敗
2005シーズンのJリーグは、史上稀に見る大混戦の優勝争いが繰り広げられた。その中で優勝を果たしたのは、18勝6分け10敗、勝率52.94%のガンバ大阪。Jリーグ優勝クラブとして歴代ワーストの勝率である。
ガンバにとって2005年は、勝率以上の価値を証明したシーズンだった。前年3位からの巻き返しを狙った西野朗監督体制4年目。1シーズン制に移行したこの年、ガンバは序盤から鹿島と並び好調を維持したが、中盤以降は失速。第22節で首位に立ちながらも、第33節でジェフユナイテッド千葉に敗れ、セレッソ大阪に首位を譲った。
第33節終了時点で、首位セレッソから5位までが勝ち点2差にひしめく大混戦だった。迎えた最終節、セレッソは89分に追いつかれFC東京とドロー。一方、川崎フロンターレと対戦したガンバは勝利し、クラブ初のJ1優勝を果たした。勝ち点60での戴冠、2位から5位までは同59という稀有な接戦だった。
チームを優勝へと導いたのは、圧倒的な得点力だった。年間総得点82は、2位の浦和(65点)を大きく上回った。その原動力がブラジル人FWアラウージョで、33得点を挙げてダントツの得点王に輝いた。一方、失点は58でワースト4位と守備には課題を残したが、攻撃力で押し切った。
翌2006年、2007年はいずれも勝率6割超で3位に入っており、数字だけ見れば2005年の優勝は「例外」に映る。それでも、最後まで気の抜けない戦いを制して手にした栄冠の価値は、勝率という数字よりも大きなものだ。
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