「28を付けてくれ」「クラブから違う背番号を勧められましたが…」
そして「ここまで鳥海(晃司)と鈴木(大輔)の2人でやってきた中で、今回は鳥海のアクシデントでチャンスが回ってきたタイミングでパッと使われてもあれだけのパフォーマンスを見せられたことはすごく良かったと思います」と評価する。
ただ本人の査定は厳しい。ここで満足したら終わりだという強靭な意思があるからこそ、冷静にプレーを見つめ直す。
「80分あたりで足が攣りそうになったので、50点ぐらいに。もっとやれると思うし、自分はもっと期待させないといけない。自分に期待を込めての50点です(苦笑)」
この日は50点だったが、河野が100点のプレーを表現したい理由の1つに背番号28への思いもあることは間違いない。ギラヴァンツ北九州時代に共にプレーをした乾貴哉(現:栃木シティ)が千葉在籍時に28を付けていた。
「千葉に加入が決まった時、乾にLINEで連絡しました。クラブから違う背番号を勧められましたが、乾から『28を付けてくれ』と言われました。乾は千葉では怪我もあって、思うように活躍できなかったということで、乾の思いも僕が背負って頑張ろうという気持ちです」
2試合ぶりのクリーンシートを達成しアピールにもつながったが、ここからも激しいポジション競争は続いていく。
「試合に出られないからと、そこで腐ったら終わりだと思っていますし、プロとしてやっている意味がない。ブレずにやり続けることが結果に結びつくと思って僕はプレーしているので、そこは今後もやり続けたい」と前を向いた。
チームメイトと切磋琢磨しながら100%の準備を進め、背番号28は次戦に挑んでいく。
(取材・文:石田達也)
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