安部柊斗の加入がガンバ大阪にもたらすもの

　ガンバのボランチは、今シーズンの開幕を前にして、昨シーズンの主軸の一人だったダワンが電撃移籍。ネタ・ラヴィ、鈴木徳真、美藤倫の3人がしのぎを削ってきたが、前半戦はラヴィや美藤の負傷離脱が相次ぎ、試合によっては本職ではない倉田秋や満田誠が務めたことも。そうした状況を踏まえても、また、今後はAFCチャンピオンズリーグ2の戦いが待ち受けていることからも、安部の加入は選手層に厚みをもたらす上で大きな補強になったと言える。

「ボランチに限らず、どのポジションにも素晴らしい選手が揃うガンバで、競争し合うことがお互いの刺激になる。選手によって特徴も違うと考えても、それぞれのいいところを盗んでいけたらいい競争もできると思うので、互いにリスペクトを持ちながらやっていきたいです」

　今シーズンのJリーグは通常の第1登録ウインドー（1月20日〜3月26日）、第2登録ウインドー（7月7日〜8月20日）の他に、6月1日〜6月10日まで特別登録ウインドーが設けられており、安部は、6月15日に再開するJ1リーグの後半戦からの出場が可能になる。すなわち『ガンバ・安部柊斗』のお披露目は最短で、第20節・清水エスパルス戦。もちろん、そこを目指した準備は着々と進んでいる。

（取材・文：高村美砂）

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