「そこは特に何も…」大島僚太が与えるいい影響
「リョウタさんが得意なところと、やりたいところをうまくバランス取りながら。リョウタさんならターンして反対側まで持ってこれるなとか。そこら辺の感覚はもっとやりながら合わせていけるところがあると思います」
つまり大島の良さを引き出せるようバランスを取りつつ、感覚を合わせたいということ。そして、「他の選手にないものを持っていると思いますし、学ぶことも多いので。いろいろ吸収できたらいいかなと思います」としていた。
大島は、戦力としてプレーすることでチームに力を与え、さらにプレーするだけで周囲の選手に学びを与えられる存在ということであろう。大島にはこれからもプレー時間を伸ばし、チームにいい影響を与えてほしいが、その先に見据えるのはリーグ戦の優勝戦線に加わっていく未来であろう。
川崎は、サウジアラビアでのACLEファイナルズの日程が入ったため過密日程を戦って来た。連戦の影響もあったはずで、首位・鹿島アントラーズとは1試合少ない状態で勝ち点9差を付けられている。
そんな立場を踏まえた大島は「上に少しでも追いついて、追い越せるように、みんなで練習から」やっていきたいと発言。そして、「苦しい時間を90分耐えるわけじゃなくて、自分たちの時間だって。やっていて、楽しい時間を増やせるように、していける練習をして、上を追い越していけたらなと思ってます」と今後を展望していた。
なお大島が先発した今季の3試合はいずれも無失点で勝利(ACLEラウンド16第2戦・上海申花戦、第7節・FC東京戦)。その勝因のすべてが大島だという訳では無いが、チームにいい影響をもたらしているのは間違いない。
「数少ないので、そこは特に何も考えていないです」と、そう話していた大島だが、これからも継続してほしい記録だ。
(取材・文:江藤高志)
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