フットボールチャンネル

Jリーグ 6か月前

大島僚太が抱く思い「チームをもっと、みんなが…」。川崎フロンターレに与えるいい影響「みんなで意識して変えてきた」【コラム】

シリーズ:コラム text by 江藤高志 photo by Getty Images

「そこは特に何も…」大島僚太が与えるいい影響

「リョウタさんが得意なところと、やりたいところをうまくバランス取りながら。リョウタさんならターンして反対側まで持ってこれるなとか。そこら辺の感覚はもっとやりながら合わせていけるところがあると思います」

 
 つまり大島の良さを引き出せるようバランスを取りつつ、感覚を合わせたいということ。そして、「他の選手にないものを持っていると思いますし、学ぶことも多いので。いろいろ吸収できたらいいかなと思います」としていた。

 大島は、戦力としてプレーすることでチームに力を与え、さらにプレーするだけで周囲の選手に学びを与えられる存在ということであろう。大島にはこれからもプレー時間を伸ばし、チームにいい影響を与えてほしいが、その先に見据えるのはリーグ戦の優勝戦線に加わっていく未来であろう。

 川崎は、サウジアラビアでのACLEファイナルズの日程が入ったため過密日程を戦って来た。連戦の影響もあったはずで、首位・鹿島アントラーズとは1試合少ない状態で勝ち点9差を付けられている。

 そんな立場を踏まえた大島は「上に少しでも追いついて、追い越せるように、みんなで練習から」やっていきたいと発言。そして、「苦しい時間を90分耐えるわけじゃなくて、自分たちの時間だって。やっていて、楽しい時間を増やせるように、していける練習をして、上を追い越していけたらなと思ってます」と今後を展望していた。

 なお大島が先発した今季の3試合はいずれも無失点で勝利(ACLEラウンド16第2戦・上海申花戦、第7節・FC東京戦)。その勝因のすべてが大島だという訳では無いが、チームにいい影響をもたらしているのは間違いない。

「数少ないので、そこは特に何も考えていないです」と、そう話していた大島だが、これからも継続してほしい記録だ。

(取材・文:江藤高志)

【関連記事】
「アマチュアじゃないので」川崎フロンターレの勝負強さの正体はここにある。ACLE躍進の陰に長谷部茂利監督の哲学【コラム】
「お前は今、始まったんだ」川崎フロンターレの大先輩が涙する土屋櫂大に声をかけた。残酷なデビュー戦のエピローグ【コラム】
川崎フロンターレの予想は? “Jリーグ通”が本気で考えた2025年 J1順位予想1〜10位

【了】
1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!