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　明治安田Jリーグでは、様々な特徴を持つ選手が活躍している。サッカーという競技の特性上、彼らの能力を数値化することは極めて困難だが、それを承知の上で、プレースタイルなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。今回は、中盤を本職とするJリーガーの能力値ランキングを紹介する。（選定・文：河治良幸）

2位：トルガイ・アルスラン

生年月日：1990年8月16日
所属クラブ：サンフレッチェ広島
能力値：84（攻撃力85、テクニック85、スピード85、パワー90、守備力75）
スペシャリティ（特殊能力）：2列目からの飛び出し

　2列目、3列目から抜群の推進力でバイタルエリアに飛び出して、正確なシュートをゴールに突き刺す。昨シーズンは夏に加入してリーグ戦14試合で8ゴールとFWばりの決定力を示し、サンフレッチェ広島の後半戦の躍進を支えた。

　欧州ではドイツのハンブルガーSVやイタリアのウディネーゼなどで、主力としてプレーした経験があり、攻守に奮闘するセントラルMFとしての基本能力が高い。攻撃面においては前を向いてボールを持ってこそ、スペシャリティが発揮される。シュート能力の高さもさることながら、周囲でフリーの選手を生かすラストパスでもゴールに関わることができる。

　そうした攻撃性能を発揮させるため、広島では3-4-2-1の2シャドーで起用されることが多くなっている。34歳と年齢的にはベテランの域に達してきているが、躍動的なプレーを90分持続できるバイタリティは若手選手にも見劣りしない。

　今シーズンは悲願のリーグ優勝に向けて、フルシーズンでの活躍が期待されたが、3月2日の横浜FC戦で右膝を痛めてしまい、治療に専念するためドイツに一時帰国した。復帰の時期は不明だが、またJリーグのピッチで大暴れする日が、1日も早く来ることを願いたい。

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