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コラム 6か月前

「自分の特徴というのは…」浦和レッズ、金子拓郎が欧州で培った経験。「そういう姿勢を出さないと」【現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

一矢報いるPKを奪取した金子「食いつかせる感じで剥がしに行った」

 だが、彼らは後半立ち上がりにまたも手痛い失点を食らってしまう。これはマリウス・ホイブラーテンから西川周作へのリターンを相手エースFWセバスティアン・ドリウッシに読まれ、ワンチャンスから仕留められるというミスからの失点だった。

 早くも0-2にされ、崖っぷちに追い込まれた浦和。こうなった以上は積極的にアタックしていくしかない。逆に開き直って前に向かうマインドが攻撃陣に生まれ、それが56分に1つの成果となって表れた。

 始まりは西川から安居海渡への縦パスだった。そこからサミュエル・グスタフソンにつながり、勢いよく前進。ペナルティエリア内で金子にパスを出し、彼がアクーニャのファウルを誘い、PKをゲットしたのだ。これを松尾が決めて、浦和は1点差に詰め寄ることに成功。新たな可能性が出てきたのだ。

「後半は立ち上がりに失点してしまいましたけど、自分たちが押し込む時間が長かったし、自分も前の方でボールを触れる回数が増えた。あのシーンはサミュエルが運んでいて、ボールが来た時に少し弱くなったので、ちょっと中に行くフリをして、食いつかせる感じで剥がしに行った。自分には突破できた感じがあったんですけど、相手の体に突っ込まれたので、PKだなと感じましたね」と一矢報いるPK奪取の背番号77は安堵感をのぞかせた。

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